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博物館の仲間フォト♪

  • Neill
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保護・迷入

2013年7月 4日 (木)

クジラショーエリアに珍客 ~カルガモの親子~

先日、最後のクジラショー中に山からある動物の親子がショーエリアに下りてきました。

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なんとカルガモの親子!

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お母さんガモとヒナ7羽がクジラショーエリアに入ってきてしまいました。

コビレゴンドウやオキゴンドウが泳いでいる状態だったので、クジラたちがイタズラしないか心配しましたが、逆にビックリして近づこうともしませんでした(^-^;

このまま放置するわけにはいかないので、何とかして出て行ってもらおうとカヤックで陸まで追い込んだりしましたが、逃げ回ったりと大変でした。

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必死にヒナたちはお母さんに付いて行きます。

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やっと岸に上がってくれました。
しかし、すき間の多い岩場なので飛び越えられなかったり、はまってしまうヒナがいるなどスタッフはハラハラ(;;;´Д`)
頑張ってお母さんに着いて行く姿に感動です…(;д;)

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とてもかわいらしかったですが野生のたくましさを感じました。

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結局、クジラショーの観覧席を抜けてシロナガスクジラの骨格標本をくぐってイルカショープールの裏から出ていってくれました。

1時間半ほどの“入館”でしたが一安心(;´д`)

こんな困難を乗り越えて大きくなっていくんでしょうね。
ヒナたちの成長を願うばかりです。

2013年5月27日 (月)

緊急出動!シワハイルカがストランディング

一昨日の午後2時ごろ、子供らしきイルカが座礁していると当館に連絡があり、状態を確認するため串本町西向の神野川の河口へ獣医が駆けつけました。

子供のイルカと聞いていたので、バンドウイルカの子供か小型のマダライルカやスジイルカだろうと思っていましたが、この辺りで発見されるのが珍しいシワハイルカという種類のイルカでした。くじらの博物館では初めての確認でした。

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このように、鯨類が砂浜などに座礁してしまった状態などを広く“ストランディング”といいます。

シワハイルカは熊野灘を含む、世界中の温帯から熱帯の遠洋に生息しています。
体長は最大2.5m、体重は150kgになるイルカと呼ばれる仲間の中では比較的大きな種類です。特徴は名前の由来となっている歯にシワがあることと、細長い吻先と大きな胸ビレです。

発見者の方のお話によると、逃がそうと試みたが岩にぶつかったりと泳ぐのが困難だったため、溺れてしまうのを心配して地元の方や警察の方と浜辺まで運んだそうです。

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獣医が駆けつけたときには呼吸はしっかりしていましたが、全身に傷が多くやせ細った状態でした。この状態で海に返すことは困難と判断し、くじらの博物館で保護することになりました。

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すぐにトレーナーたちが、トラックに担架やコンテナ、医療器具などを乗せ現場に向かいましたが到着する前に死亡が確認されました。ストランディングしてしまった個体は衰弱してしまっていることが多く、今回は助けることができませんでした。

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惜しくも死亡してしまいましたが、標本として残すため当館で引き取ることになりました。

その日のうちに解剖や計測、血液検査が行われました。
このシワハイルカは成熟したメスで、体長は2.2m・体重は80kgでした。
死亡原因は肺炎を起こしており、極度の貧血状態で最終的には栄養失調で衰弱死してしまったと考えられます。

このように、動物の生死に関わらずストランディングや漁港などに迷入しているのを発見した際、生きている場合はすぐに逃がす作業を行い、行政機関に連絡するとともに最寄の水族館 などの専門施設に連絡してください。

今回、作業に協力していただいた発見者の方をはじめ、地元や警察、県職員の方々に厚く御礼申し上げます。